
最終更新: 2026年9月2日
この記事で分かること
同志社ビジネススクール(DBS)の入試には、筆記試験も小論文もありません。正式には大学院ビジネス研究科 ビジネス専攻という専門職学位課程です。決まるのは書類選考と口述試験だけで、過去問という概念そのものがありません。
ただし数字を見ると、直近で変化が起きています。2025年4月入学の入試で、合格者が59人から38人へ減りました。志願者は76人から78人とほぼ横ばいです。受ける人が増えたのではなく、通る人が減っています。
この記事は、大学が公表している2027年度の入学試験要項・出願書類・基礎データ集をもとに整理したものです。
| 入試 | 実施 | 対象 |
|---|---|---|
| 一般入試 | 年2回(秋期・春期) | 学歴要件を満たし、入学時に原則3年以上の実務経験がある方 |
| 企業・団体等推薦入試 | 年2回(秋期・春期) | 一般入試と同じ資格に加え、入学時に所属することが確実な企業・団体等からの承諾と推薦を受けた方(学費支援の有無は問われません) |
| 学部在学生推薦入試 | 年1回(秋期のみ) | 同志社大学の社会・法・経済・商・政策学部の卒業見込み者。実務経験は不要 |
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出典: 同志社大学2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)(2026年9月2日確認)。募集人数は全入試を合わせて30名です。要項には、文部科学省への収容定員増の届出後に募集人数が45名となる予定である旨の記載もありますが、届出や定員変更の時期は要項に書かれていません。出願資格には他にも要件があります。出願前に必ず最新の要項をご確認ください。
実務経験が3年に届かなくても道があります。「実務経験に係る出願資格認定」を受けて認められれば出願できます。
学部在学生推薦入試は同志社大学の学生だけが使える枠です。3年次終了時点で106単位以上を修得し、全科目の総合平均が学年の上位10%以内で、学部長の推薦が必要です。実務経験は要りません。
第1次選考(書類選考)の対象になるのは、入学願書の回答用紙①〜⑥です。自筆で記述します。
| 設問 | 書く内容 | 分量 |
|---|---|---|
| ① | 大学・大学院でのゼミや研究テーマなどの概要 | 指定なし |
| ② | 現職(直近の所属先)での担当業務・業績 | 1,000字程度 |
| ③ | 実務経験から得た重要な学び | 指定なし |
| ④ | 学業・実務経験以外のアピールになる活動歴や資格 | 指定なし |
| ⑤ | 専門性が相対的に高い分野と、低い分野。そして低い分野に必要な基礎知識 | 指定なし |
| ⑥ | 本研究科での学習目的と、将来の活用計画 | 2,000字程度 |
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出典: 同志社大学ビジネス研究科2027年度 出願書類(2026年9月2日確認)。過去年度分の入学願書は大学のサイトに掲載されていません。
「専門性が相対的に低い分野」を書かせる設問は、珍しい形です。しかもその分野に必要な基礎知識まで書かせます。
これは弱みを申告させる設問ではありません。自分に何が足りないかを把握できているか、そして足りない部分をどう埋めるつもりかを見る設問だと読めます。「弱点はありません」と書いても評価にはなりません。
②が1,000字、⑥が2,000字と指定されており、ほかの4問には字数の指定がありません。書く量は自分で決めます。
筆記のない試験では、書類の6問で何を語るかがそのまま結果になります。とくに⑤で何を「足りない」と書くのか。無料で一緒に整理します。
相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。
設問⑤は専門性が低い分野に必要な基礎知識を書かせます。「何を読めば埋まるのか」まで言えると、答えが具体的になります。標準的な入門書に項目として載っているものを挙げます。
経験から学ぶ経営学入門〔第3版〕(上林憲雄ほか)経営戦略p.94〜99マーケティングp.314
経営組織入門(文眞堂)組織と動機づけp.59〜63リーダーシップp.94・104
1からの会計〔第2版〕(谷武幸・桜井久勝ほか)会計p.175
ファイナンス論・入門(俊野雅司ほか)ファイナンスp.85・86ページ番号は、各書籍に印刷されているページです(版が変わると動きます)。お手元の本の目次と索引でもご確認ください。
第1次選考(書類)を通った方だけが、第2次選考の口述試験に進みます。対面で、日本語。会場は今出川校地室町キャンパスです。大阪梅田のサテライト教室では実施されません。
出典: 同志社大学2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)(2026年9月2日確認)。企業・団体等推薦入試は第1次・第2次の区分がなく、同じ口述試験の日程で実施されます。
口述試験の日は大学が指定します。秋期は2026年9月12日または13日、春期は2027年2月13日または14日のいずれか1日です。どちらになるかは選べません。関西以外にお住まいの方は、両日とも空けておく必要があります。
| 入学年 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 | 入学者数 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年4月 | 78人 | 38人 | 2.05倍 | 34人 |
| 2024年4月 | 76人 | 59人 | 1.29倍 | 52人 |
| 2023年4月 | 67人 | 58人 | 1.16倍 | 56人 |
| 2022年4月 | 55人 | 46人 | 1.20倍 | 41人 |
| 2021年4月 | 56人 | 44人 | 1.27倍 | 39人 |
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出典: 同志社大学基礎データ集(ビジネス研究科ビジネス専攻)(2026年9月2日確認)。倍率は志願者数を合格者数で割って当方が算出した値で、大学は倍率を公表していません。各年の数値は秋期実施の入試と春期実施の入試を合算したもので、一般入試・企業推薦・学部推薦の内訳には分解できません。なお、どの年度の入試がどの入学年に対応するかは基礎データ集の注記から読み取ったもので、大学が対応関係を明言した資料は確認できていません。
2021年から2024年までは、倍率が1.16倍から1.29倍の範囲で動いていました。それが2025年に2.05倍へ上がっています。
ここで大事なのは、原因が志願者ではないことです。志願者は76人から78人とほぼ変わっていません。変わったのは合格者数で、59人から38人へ21人減りました。入学者数も52人から34人へ減っています。
これまで見てきた大学の多くは、志願者が増えて倍率が上がる形でした。同志社は逆で、通る人のほうが減っています。1年分の動きなので、これが続くかどうかは分かりません。ただし2024年までの数字を見て「通りやすい」と判断するのは危険です。
| 項目 | 秋期実施 | 春期実施 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 2026年7月27日〜8月3日17時必着 | 2027年1月6日〜1月13日17時必着 |
| 第1次選考の結果通知 | 2026年8月29日付 | 2027年1月23日付 |
| 口述試験 | 2026年9月12日または13日 | 2027年2月13日または14日 |
| 合格発表 | 2026年9月18日 | 2027年2月19日 |
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出典: 同志社大学2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)(2026年9月2日確認)。合格発表は本人の現住所宛てに郵送され、電話などでの問い合わせはできません。出願前には必ず最新の要項をご確認ください。
| 入試 | 検定料 |
|---|---|
| 一般入試 | 第1次選考10,000円+第2次選考25,000円。第2次は第1次を通った方だけが納入します |
| 企業・団体等推薦入試/学部在学生推薦入試 | 35,000円を出願時に一括で納入 |
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出典: 同志社大学2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)(2026年9月2日確認)
一般入試は、書類で通らなかった場合の負担が10,000円で済みます。他の大学の多くが3万円台を出願時に一括で求めることを考えると、試しやすい形だと言えます。
| 時間帯 | 場所 | 受ける科目数 |
|---|---|---|
| 平日の夜 | 今出川または大阪梅田サテライト教室 | 毎学期2〜3科目 |
| 土曜の昼 | 今出川 | 毎学期2科目 |
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出典: 同志社大学2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)(2026年9月2日確認)。同一の科目を今出川と大阪梅田の両方の教室で、同じ教員が開講します。学期は春・秋の2学期制で、各学期が前半・後半に分かれ、1科目は8週間・2単位です。
同じ科目を同じ教員が両方の教室で開くという設計です。平日は勤務地に近いほうを選べます。ただし土曜の授業は今出川だけなので、週に一度は京都へ出る必要があります。
標準は2年ですが、就業の都合などで2年での修了が難しい場合は3年の長期履修制度を選べます(在留資格が「留学」の外国人の方は選べません)。ただし、次に見るとおり給付の条件に関わります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 200,000円 (同志社の卒業生・大学院修了者は半額) |
| 1年次の学費 | 1,289,000円 |
| 2年次の学費 | 1,489,000円 |
| 2年間の合計 | 2,978,000円 |
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出典: 同志社大学2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)(2026年9月2日確認)。標準修業年限2年で、学内出身者の割引を含めない場合の金額です。内訳は、1年次が授業料1,062,000円と教育充実費227,000円、2年次が授業料1,262,000円と教育充実費227,000円です。別途、検定料がかかります。この表は要項に「(参考)2026年度入学生」と書かれた金額です。2027年度入学生の学費は「決定次第公表」とされており、まだ確定していません。
3年の長期履修を選んだ場合は、3年間の合計が3,091,500円になります(同じく2026年度入学生の参考値)。2年で修了する場合より113,500円高くなります。
要項には、こう書かれています。
ビジネス研究科ビジネス専攻(専門職学位課程)は、「専門実践教育訓練給付金制度」の対象講座として指定されています。(中略)対象は本専攻の2年履修生に限られます。
出典: 同志社大学2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)、制度の内容は厚生労働省教育訓練給付制度(2026年9月2日確認)
3年の長期履修を選ぶと、給付の対象から外れます。専門実践教育訓練は基本が受講費用の50%で、年間の上限が40万円。2年なら80万円ほどが基本の目安です。要件を満たせば上乗せもあります。
つまり「働きながらなので3年かけよう」という判断が、そのまま数十万円の差になります。しかも3年のほうが学費の総額も上がります。長期履修を考えるなら、この2つを合わせて計算してください。
| どこの金額か | 2年分の金額 |
|---|---|
| 大学が公表する学費(入学金を含む) | 2,978,000円 |
| 厚生労働省に登録された訓練経費 | 2,524,000円 |
| 差 | 454,000円 |
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この差がどこから出ているかは、公表されている資料からは分かりません。基準の異なる別々の数字として見てください。ただし受け取れる額は変わりません。どちらの金額でも1年あたりの50%は年間上限の40万円を超えるためです。
同じビジネス研究科には「グローバル経営研究専攻」もあり、こちらは一般教育訓練(20%・上限10万円)としての登録です。専門実践(50%・年間上限40万円)はビジネス専攻=DBSのほうです。名前が近いので、ハローワークで相談するときは専攻名まで伝えてください。
区分と金額の出典: 厚生労働省厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム(「同志社大学」で検索)(2026年9月2日確認)
給付を受けられるかどうかは、雇用保険の被保険者期間などの要件で決まります。手続きはハローワークで行います。ご自身が対象になるかは必ずハローワークでご確認ください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 最初に | 2年で修了できるかを見積もる。3年にすると給付の対象から外れます |
| 実務経験が3年未満なら | 出願資格の認定が要ります。早めに大学へ相談を |
| 3か月前〜 | 回答用紙①〜⑥を書く。②が1,000字、⑥が2,000字。自筆です |
| 同じころ | ⑤の「専門性が低い分野」を決める。必要な基礎知識まで書きます |
| 企業推薦なら早めに | 企業・団体の承諾と推薦。勤務先の手続きは前倒しで |
| 7月末〜8月頭 | 秋期の出願。口述試験は9月12日か13日のどちらかです |
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日程は2027年度大学院入学試験要項(ビジネス研究科)の秋期実施によります(2026年9月2日確認)
Q. 筆記試験や小論文はありますか。
A. ありません。書類選考と口述試験だけで合否が判定されます。筆記試験が無いため、過去問も存在しません。
Q. 出願書類には何を書きますか。
A. 入学願書の回答用紙①〜⑥に自筆で記述します。①ゼミや研究テーマの概要、②現職での担当業務・業績(1,000字程度)、③実務経験から得た重要な学び、④学業・実務経験以外の活動歴や資格、⑤専門性が相対的に高い分野と低い分野およびその基礎知識、⑥本研究科での学習目的と将来の活用計画(2,000字程度)です。
Q. 実務経験は何年必要ですか。
A. 入学時に原則として3年以上です。3年に満たない場合も「実務経験に係る出願資格認定」を受けて認められれば出願できます。なお学部在学生推薦入試(同志社大学の社会・法・経済・商・政策学部の卒業見込み者が対象)には実務経験の要件がありません。
Q. 倍率はどのくらいですか。
A. 大学は倍率を公表していません。公表されている人数から算出すると、2021年から2024年の入学は1.16倍から1.29倍でしたが、2025年入学は2.05倍でした。志願者は76人から78人とほぼ変わらず、合格者が59人から38人へ減ったためです。なお数値は秋期実施と春期実施の入試を合算したもので、入試区分別には分解できません。
Q. 口述試験はどこで受けますか。
A. 今出川校地室町キャンパスです。大阪梅田のサテライト教室では実施されません。日程は大学が指定し、秋期は2026年9月12日または13日、春期は2027年2月13日または14日のいずれか1日です。
Q. 検定料はいくらですか。
A. 一般入試は第1次選考が10,000円、第2次選考が25,000円です。第2次選考の分は、第1次選考を通った方だけが納入します。企業・団体等推薦入試と学部在学生推薦入試は、出願時に35,000円を一括で納入します。
Q. 授業はどこで受けられますか。
A. 平日の夜は今出川と大阪梅田サテライト教室のどちらでも受講できます(同じ科目を同じ教員が両方で開講します)。土曜の昼は今出川のみです。
Q. 学費はいくらですか。
A. 標準修業年限2年の場合、入学金200,000円、1年次が授業料1,062,000円+教育充実費227,000円、2年次が授業料1,262,000円+教育充実費227,000円で、合計2,978,000円です。ただしこれは要項に「(参考)2026年度入学生」と書かれた金額で、2027年度入学生の学費は「決定次第公表」とされ、まだ確定していません。同志社大学の卒業生・大学院修了者は入学金が半額になります。
Q. 3年かけて修了することはできますか。
A. できます。就業の都合などで2年での修了が難しい場合は、3年の長期履修制度を選べます(在留資格が「留学」の外国人の方は選べません)。3年を選ぶ場合の合計は3,091,500円で、2年の場合より113,500円高くなります。ただし教育訓練給付の対象は「2年履修生」に限られると要項に明記されているため、3年を選ぶと給付を受けられません。
同志社ビジネススクールは、入り口の負担が軽い試験です。筆記がなく、検定料も書類の段階では10,000円。ただし2025年の数字を見ると、通る人は減っています。「関西で通いやすいから」だけで決めず、6つの設問に何を書けるかを先に確かめてください。
6つの設問に何を書くのか。とくに⑤で何を「足りない」と書くのか。2年で修了できるかどうかも含めて、無料で一緒に組み立てます。
相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。
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この記事について
この記事は、国内MBA対策に特化した予備校・塾のMBAサクセスコーチングが作成しています。同サービスは、経営学者の中川功一氏(やさしいビジネススクール学長/東京大学 経済学博士)が監修しています。
専門は経営戦略論・イノベーションマネジメント、国際経営。「アカデミーの力を社会に」をライフワークに、YouTube・研修・講演・著作などを通じて経営知識の普及に取り組んでいます。
記事の数字は、大学が公表している資料をもとに、出典と確認日を付けて記載しています。