グロービス経営大学院のMBA入試|選考は入試の前から。単科生の使い方【2027年度】 has loaded

グロービス経営大学院のMBA入試|選考は入試の前に始まっています

グロービス経営大学院のMBA入試|選考は入試の前に始まっています

最終更新: 2026年9月2日

この記事で分かること

  • 選考は入試の前に始まっています。出願者の約9割が、出願前に「単科生」として1年ほど受講しています
  • 単科生は授業中の発言とレポートで評価され、下位約10%は不可になります。大学がFAQで説明しています
  • 筆記試験はありません。課されるのは課題エッセイと、来校不要のオンライン面接だけです
  • プログラムは年齢で分かれます。20代・30代と、40歳以上。違いは年齢の要件だけです
  • 2年で修了するか3年かけるかで、給付の区分が変わります

グロービス経営大学院の入試は、他の大学院とかなり違う形をしています。筆記試験がなく、倍率も公表されていません。ただし「なぜ公表しないのか」を、大学自身がFAQで説明しています。その説明を読むと、入試の構造がそのまま分かります。

倍率は公開していません。グロービス経営大学院では出願前に原則1年間、単科生として受講できる制度を設けています。出願者の約90%がこの制度を利用した上で出願されています。単科生は、各科目において授業中の発言(量・質)やレポートの点数で総合的に評価され、下位約10%の方は不可(もしくは「ローパス」)となります。ディスカッション中心の授業に貢献し、修了できる方のみが出願に至ることから、一般的な倍率と比較することは困難と考え、倍率は公開していません。

出典: グロービス経営大学院よくある質問(2026年9月2日確認)

読み解くとこうです。出願する前に、多くの人が1年ほど授業を受けています。そこで発言の量と質、レポートの点数で評価され、下位1割は不可になる。そこを通った人だけが出願するので、出願してからの倍率を出しても意味がない——と大学は言っています。

つまり「入試の準備」という言葉が指す範囲が、他大学とは違います。

この記事は、大学が公表している2027年度の学生募集要項・FAQ・学費のページと、大学ポートレートをもとに整理したものです。日本語で学ぶ2つのプログラムを扱います。

出願の前に、単科生として通う道があります

単科生は、本科(MBAの課程)に入る前に科目単位で受講する制度です。大学のFAQによれば出願者の約90%がこの制度を経由しています。

募集要項には、単科生と本科のつながりについていくつか書かれています。

項目募集要項に書かれていること
合格後の受講合格後、4月の入学までの間も単科生として学べる。そこで修得した単位は本科の単位へ持ち込める
入学金本科の入学金は、単科生等として納付済みの入学金を控除し、差額分を納付する
入学後の追加受講単科生の在籍期間が終了している方は、入学意思確認のあと上限で累積12単位(8科目相当)まで申し込める

→ 横にスクロールできます

出典: グロービス経営大学院2027年度学生募集要項(2026年9月2日確認)

合格してから入学するまでの間も無駄にならない設計になっています。入学金も、単科生として払った分が差し引かれます。

ただし単科生として通うこと自体が、実質的な選考の一部になっている点は押さえておいてください。大学のFAQが言うとおり、授業中の発言とレポートで評価され、下位約1割は不可です。「とりあえず受けてみる」で始めた場合も、そこは同じように評価されます。

プログラムは年齢で分かれます。違いは年齢の要件だけです

項目テクノベートMBAエグゼクティブMBA
年齢入学時点で20代・30代入学時点で40歳以上
社会人経験原則2年以上原則2年以上
選考方法共通共通
学費共通共通
日程共通共通

→ 横にスクロールできます

出典: グロービス経営大学院2027年度学生募集要項(2026年9月2日確認)。社会人経験は企業・官公庁等でのフルタイム勤務相当です。大学卒業またはそれに相当する学歴が必要で、該当しない場合は無料の「出願資格審査」により22歳以上で認められることがあります。選抜方法・費用・日程は、公式資料でも「両プログラム共通」として一体で記載されています。

年齢の要件に当てはまらないプログラムを志望することもできます。その場合は「プログラム志望理由」を400字程度で提出すれば志望できると要項に書かれています。年齢で機械的に締め切られるわけではありません。

英語スコアの提出を求める記載はありません。日本国籍をお持ちでない方には、日本語を母国語とする、一貫して日本語で教育する大学(院)を卒業している、日本語能力試験N1相当のいずれかにあたる日本語力が必要とされています。

キャンパスは5つ。オンライン校も出願先として選べます

出願のときに所属校を選びます。東京校・大阪校・名古屋校・福岡校・オンライン校の5つです。オンライン校が、他の4校と並ぶ独立した選択肢になっています。

仙台・水戸・横浜には特設キャンパスがありますが、これらは独立した出願の区分ではありません。お住まいの方は上の5つのいずれかを選んで出願します。

出典: グロービス経営大学院2027年度学生募集要項(2026年9月2日確認)

筆記試験はありません。エッセイとオンライン面接だけです

募集要項に、筆記試験・小論文・学力試験についての記載は1つもありません。選考は次の2段階です。

審査内容
一次審査入学志願者の基本情報・職歴・学歴・課題エッセイ・その他の提出書類
二次審査オンライン面接(本学指定の日時・来校不要)。Zoomの録画録音機能で記録し、最終の合否は面接の結果と書類等を総合して判断

→ 横にスクロールできます

出典: グロービス経営大学院2027年度学生募集要項(2026年9月2日確認)

面接に来校が要らないのは、遠方の方には大きい条件です。対面のみで救済措置がない大学もあるなかで、オンラインで完結します。

課題エッセイは2題(+任意1題)。設問は要項に載っています

設問(分量)書く内容
Q1
1,000〜1,600字程度
これまでで最も情熱を持って頑張ったと評価できる仕事(または活動)。具体的な内容、役割、一緒に取り組んだメンバー、自分ならではの工夫、そこから学んで今に活かしていること
Q2
1,000〜1,600字程度
ビジネスパーソンとして社会に対して実現したいこと(志)。実現のために不足しているもの・これから習得したいもの、その志やキャリアプランを持つに至った背景・理由、グロービスで学ぶことがどう役立つか
Q3
任意・分量の目安なし
仕事以外で関わった社会・地域活動やボランティア活動(学生時代の課外活動・サークル活動も含む)。参加団体・活動期間・活動内容・役割。学業や業務分野での表彰があれば

→ 横にスクロールできます

出典: グロービス経営大学院2027年度学生募集要項(2026年9月2日確認)。Q1について、仕事上で該当する経験がなければ学生時代や社会活動の経験でもよいとされています。複数ある場合は直近の事例を書きます。

Q1とQ2で、合わせて2,000字から3,200字ほど。これまで見てきた大学のなかでも多いほうです。

Q2で使われている「志」という言葉は、この大学が繰り返し使っているものです。募集要項には、育成する人物像として「創造と変革」を担う志高きリーダーを掲げるという記載があります。Q2は、その言葉に自分の答えを返す設問だと読めます。

Q1が過去(最も情熱を持って取り組んだこと)、Q2が未来(実現したいこと)、Q3が仕事の外3つで人物像を立体にする作りです。

筆記のない試験では、エッセイ2題で何を語るかがそのまま結果になります。Q1にどの経験を置き、Q2で何を「志」として書くのか。無料で一緒に整理します。

無料受験相談を予約する

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

エッセイと面接で使う語彙は、この本のこのページにあります

Q1は自分が何をどう動かしたか、Q2はこれから何を変えたいかを書く設問です。出来事のままではなく、経営学の言葉に置き換えられると、面接で深掘りされても止まりません。

経営組織入門(文眞堂)の表紙経営組織入門(文眞堂)リーダーシップp.94・104動機づけと期待理論p.59〜63イノベーションと組織p.164〜165
ゼミナール経営学入門(伊丹敬之・加護野忠男)の表紙ゼミナール経営学入門(伊丹敬之・加護野忠男)経営戦略とは何かp.20〜27組織の意思決定p.253〜258

ページ番号は、各書籍に印刷されているページです(版が変わると動きます)。お手元の本の目次と索引でもご確認ください。

入試は年3回。ただし同じ年度に複数回は出せません

入試出願締切最終合格
5月入試2026年
5月12日
2026年
6月23日
9月入試2026年
9月8日
2026年
11月10日
1月入試2027年
1月6日
2027年
2月25日

→ 横にスクロールできます

出典: グロービス経営大学院2027年度学生募集要項(2026年9月2日確認)。いずれも2027年4月入学の入試です。出願締切はいずれも13時、発表はいずれも15時です。一次審査の発表は、5月入試が2026年5月26日、9月入試が2026年10月1日、1月入試が2027年1月19日です。同一年度に複数回出願することはできません(各入試の出願締切後に、次の入試の受付が始まります)。二次審査のオンライン面接は、大学が指定する複数の日のいずれか1日で行われます。出願資格審査を受ける方は、出願締切よりさらに前に審査の締切があります(5月入試は2026年4月9日13時、9月入試は8月20日13時、1月入試は12月3日13時)。出願前には必ず最新の募集要項をご確認ください。

同じ年度に複数回は出せません。5月に出して不合格なら、その年度はそれで終わりです。1回しかないと考えて準備してください。

もうひとつ見落としやすいのが出願資格審査の締切です。大学卒業などの学歴要件に当てはまらない方が受ける無料の審査ですが、出願の締切より1か月前後早く締め切られます。該当しそうな方は、そこから逆算してください。

学費は2年で3,530,000円

項目金額
入学検定料36,000円(出願資格審査は無料)
入学金80,000円(単科生等として納付済みの分は控除)
授業料862,500円 × 4期(半年ごと)3,450,000円
2年間の合計3,530,000円
3年目以降(長期履修)毎年度310,000円

→ 横にスクロールできます

出典: グロービス経営大学院2027年度学生募集要項(2026年9月2日確認)。標準の修業年限は2年で、長期履修制度により3年以上も選べます。2年間の合計は入学金と授業料を当方が合算した値で、検定料は含んでいません。大学ポートレートに掲載されている初年度納付金は募集要項の金額と一致しないため、この記事では募集要項の数字を採用しています。

入学金が80,000円と低いのが特徴です。他大学が225,000円から300,000円の水準であることと比べると、初期の負担が小さい形になっています。さらに単科生として払った入学金は差し引かれます。

🔴 2年で修了するか3年かけるかで、給付の区分が変わります

大学は専門実践教育訓練と一般教育訓練の両方の指定を受けています。どちらが適用されるかは、修業年限の選び方で決まります。

厚生労働省の指定講座データでも、同じ専攻が2つの区分に分かれて登録されています。

登録されている講座区分訓練期間
経営研究科経営専攻専門実践24か月
(長期履修コース)一般36か月

→ 横にスクロールできます

出典: 厚生労働省厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム(「グロービス」で検索)(2026年9月2日確認)。登録された訓練経費は24か月の講座が3,330,000円、36か月の講座が1,259,666円です。これは指定講座としての届出額で、上に挙げた2027年度の学費(2年で3,530,000円)とは基準や年度が異なります。差の内訳は公表されている情報からは説明できないため、この記事では両方を別のものとして示しています。なお同じ検索システムには、この記事で扱っていないフルタイムの課程も別に登録されています。

修了までの年数区分受け取れる額
2年(標準)専門実践受講中は学費の50%(年間の上限40万円)。修了などの条件を満たすと20%(上限32万円)10%(上限16万円)が追加され、2年で最大128万円
3年(長期履修)一般自己負担の総額の20%上限10万円

→ 横にスクロールできます

出典: グロービス経営大学院学費・教育訓練給付金、制度の内容は厚生労働省教育訓練給付制度(2026年9月2日確認)。専門実践の指定番号は1310018-1420011-9(教育訓練講座名: 経営研究科経営専攻)です。最大128万円は2025年4月1日以降の入学者が対象で、2024年以前の入学者は最大112万円と案内されています。

差は最大118万円です。「働きながらなので3年かけよう」という判断が、そのまま給付の区分を変えます。

学費が2年で3,530,000円なので、128万円は総額の3分の1を超えます。ただし128万円は条件をすべて満たしたときの最大額です。基本の50%だけなら2年で80万円で、そこから先は修了後の条件を満たすことで増えていきます。

給付を受けられるかどうかは、雇用保険の被保険者期間などの要件で決まります。手続きはハローワークで行います。ご自身が対象になるかは必ずハローワークでご確認ください。

倍率は公表されていません。ただし入学者数は公表されています

冒頭で見たとおり、倍率は大学の方針として公表されていません。募集要項にも記載はありません。この記事では、推測した倍率を書きません。

規模の手がかりになるのは、大学ポートレートに載っている入学者数です。

年度入学者数
2026年度1,227人
2025年度1,056人
2024年度1,089人

→ 横にスクロールできます

出典: 大学ポートレートグロービス経営大学院 経営研究科(2026年9月2日確認)。これは入学者数であって、志願者数・合格者数ではありません。この数字から倍率を算出することはできません。

1学年で1,000人を超えます。国内のMBAは1学年60人から100人台という規模の課程が多いので、桁が1つ違います。キャンパスが5つあり、オンライン校も選べることと合わせて読むと、受け入れの幅が広い設計だと分かります。

いつ何から始めるか

時期やること
出願の1年ほど前単科生として受講するかを決める。出願者の約9割が経由しています
単科生の期間中授業中の発言とレポートが評価されます。「とりあえず」で始めても評価は同じです
学歴要件に不安があれば出願資格審査(無料)出願締切より1か月前後早く締め切られます
2か月前〜課題エッセイQ1・Q2を書く。合わせて2,000〜3,200字ほどです
出願5月・9月・1月のいずれか1回。同じ年度に複数回は出せません
一次通過後オンライン面接(来校不要)指定された複数の日のうち1日です

→ 横にスクロールできます

日程は2027年度学生募集要項によります(2026年9月2日確認)

よくある質問

Q. 倍率はどのくらいですか。

A. 公表されていません。大学はFAQで理由を説明しており、出願前に原則1年間受講できる「単科生」制度を出願者の約90%が利用していること、単科生は授業中の発言やレポートで評価され下位約10%は不可となること、それを経た方のみが出願に至るため一般的な倍率と比較することが困難であること、を挙げています。

Q. 筆記試験はありますか。

A. ありません。募集要項に筆記試験・小論文・学力試験についての記載はなく、選考は書類による一次審査と、オンライン面接による二次審査だけです。

Q. 単科生にならないと出願できませんか。

A. 単科生であることが出願の条件だとする記載はありません。ただし大学のFAQによれば、出願者の約90%が単科生の制度を利用したうえで出願しています。

Q. テクノベートMBAとエグゼクティブMBAはどう違いますか。

A. 出願資格の年齢要件が違います。テクノベートMBAは入学時点で20代・30代、エグゼクティブMBAは40歳以上です。選抜方法・費用・日程は共通で、公式資料でも両プログラム共通として記載されています。年齢要件に該当しないプログラムを志望する場合は、「プログラム志望理由」を400字程度で提出すれば志望できます。

Q. 実務経験は何年必要ですか。

A. 入学時点で、企業・官公庁等における原則2年以上の社会人経験(フルタイム勤務相当)が必要です。

Q. 面接は現地に行く必要がありますか。

A. ありません。二次審査はオンライン面接で、来校は不要です。大学が指定する複数の日のうち1日で行われます。

Q. 同じ年度に何回も出願できますか。

A. できません。入試は5月・9月・1月の年3回ありますが、同一年度に複数回出願することはできないと要項に記載されています。

Q. 学費はいくらですか。

A. 入学金80,000円と、授業料862,500円を半年ごとに4期分で3,450,000円、合わせて2年間で3,530,000円です。別途、入学検定料が36,000円かかります。3年目以降の長期履修は毎年度310,000円です。

Q. 教育訓練給付はいくら受けられますか。

A. 修了までの年数で区分が変わります。標準の2年で修了する場合は専門実践教育訓練で、大学の案内では2年間で最大128万円(2024年以前の入学者は最大112万円)とされています。3年の長期履修で修了する場合は一般教育訓練となり、自己負担の総額の20%・上限10万円です。

まとめ

  • 選考は入試の前に始まっています。出願者の約9割が単科生として1年ほど受講しています
  • 単科生は授業中の発言とレポートで評価され、下位約10%は不可。大学がFAQで説明しています
  • 筆記試験なし。課題エッセイと来校不要のオンライン面接だけです
  • プログラムは年齢で分かれます(20代・30代/40歳以上)。違いは年齢の要件だけです
  • エッセイはQ1・Q2で合わせて2,000〜3,200字ほど。設問は要項に載っています
  • 同じ年度に複数回は出せません。1回しかないと考えて準備を
  • 学費は2年で3,530,000円2年なら専門実践(最大128万円)、3年なら一般(上限10万円)です

グロービスの入試は、締切から逆算する試験ではありません。出願の前に1年ほど授業を受け、そこでの発言とレポートが評価される。準備の中身が「書類を書くこと」ではなく「授業で貢献すること」になっています。受けると決めた時点から、もう選考が始まっていると考えてください。

単科生から入るのか、そのまま出願するのか。Q1にどの経験を置き、Q2で何を「志」として書くのか。いまのご経験から、無料で一緒に組み立てます。

無料受験相談を予約する

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

MBAサクセスコーチングの合格実績は合格者速報で公開しています。

サービス監修者の中川功一氏

この記事について

この記事は、国内MBA対策に特化した予備校・塾のMBAサクセスコーチングが作成しています。同サービスは、経営学者の中川功一氏(やさしいビジネススクール学長/東京大学 経済学博士)が監修しています。

専門は経営戦略論・イノベーションマネジメント、国際経営。「アカデミーの力を社会に」をライフワークに、YouTube・研修・講演・著作などを通じて経営知識の普及に取り組んでいます。

記事の数字は、大学が公表している資料をもとに、出典と確認日を付けて記載しています。

無料受験相談に申し込む