慶應義塾大学MBA|KBSの筆記は数学と小論文。学費と給付の実額【2027年度】 has loaded

慶應義塾大学MBA|KBSの筆記は数学と小論文です。科目名は非公表でも過去問は公開されています

慶應義塾大学MBA|KBSの筆記は数学と小論文です。科目名は非公表でも過去問は公開されています

最終更新: 2026年9月2日

この記事で分かること

  • 慶應で「MBA」と呼ばれるものは1つではありません。KBSのMBA・EMBA・商学研究科は別の課程で、費用は100万円台から700万円台まで開きます
  • KBSの筆記は、大学が科目名を公表していません。しかし大学自身が過去問を公開しており、毎回「数学」と「小論文」が出ています
  • 数学の設問はほとんどが計算問題。題材は損益分岐点・在庫・生産計画・価格設定など、経営の現場の設定です
  • 企業派遣者対象入学試験は、面接だけで受けられます(筆記は原則なし)
  • 教育訓練給付は「受講費用の50%」ではありません。年間40万円の上限に強く当たります

慶應義塾大学のMBAを調べ始めると、最初につまずくのは名前です。KBS、経営管理研究科、EMBA、商学研究科。これらは別の課程で、入試も学費も違います。

違いの大きさは、費用で見るとはっきりします。厚生労働省の指定講座データに登録された受講費用は、商学研究科が100万円、KBSのMBAプログラムが444万円、EMBAプログラムが714万円7倍以上の開きがあります。教育訓練給付の区分も、商学研究科だけが別です。

そしてもうひとつ、KBSの入試には知っておくべき特徴があります。大学は筆記試験の科目名を公表していません。募集要項には「基礎能力・一般教養に関する知識を総合的に評価する試験」とあるだけです。ただし、大学は過去問そのものを公開しています。そこを見れば、何が出ているかは分かります。

この記事は、大学が公表している2027年度の募集要項・学費一覧・公開されている過去問と、厚生労働省の指定講座データをもとに整理したものです。経営管理研究科(KBS)のMBAプログラムを主に扱います。

まず、慶應の「MBA」は1つではありません

課程受講費用給付の区分
KBS
MBAプログラム
4,440,000円専門実践
KBS
EMBAプログラム
7,140,000円専門実践
商学研究科
商学専攻
1,000,000円一般

→ 横にスクロールできます

出典: 厚生労働省厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム(「慶應義塾大学」で検索)(2026年9月2日確認)。いずれも訓練期間は24か月として登録されています。登録された受講費用は指定講座としての届出額で、各年度の学費と算出の基準が異なります。

この記事で扱うのは、経営管理研究科(KBS)のMBAプログラムとEMBAプログラムです。商学研究科は別の研究科なので、詳しい入試内容はここでは扱いません。ただ、給付の区分が「一般」で他の2つと違うことは覚えておいてください。このあとの費用の節で、金額にどう効くかを書きます。

MBA
(KBS)
EMBA
開講の形全日制平日夜と土曜
1年次平日昼間に
対面
働きながら
年限2年2年
筆記試験一般入試は
あり
方式Bのみ
入試の回数年2回
秋期・春期
年1回

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出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科2027年度MBAプログラム募集要項同EMBAプログラム募集要項(2026年9月2日確認)。MBAプログラムの1年次は、原則として週日はキャンパスで授業に出ます。EMBAプログラムの「方式Bのみ」は、出願方式Bを選んだ場合だけ筆記があるという意味です。

KBSは、選ぶ入試方式で筆記の有無が変わります

入学試験試験科目
一般入学試験筆記試験+面接試験
企業派遣者対象
入学試験
面接試験のみ

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出願の条件も違います。

  • 一般入学試験 … 実務経験の年数要件はありません
  • 企業派遣者対象入学試験 … 研究科が承認した企業・団体からの派遣であること、派遣元の押印がある推薦書、学費を原則として派遣元が全部または一部負担すること

出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科2027年度MBAプログラム募集要項(2026年9月2日確認)

企業派遣者対象入学試験は、筆記が原則ありません。面接試験だけで受けられます。ただし出願のときに選べば筆記試験も受験でき、企業派遣枠で不合格になった場合は、一般入学試験の枠での選考に組み入れられます。勤務先の派遣が取れそうな方は、この2段構えを使えるかどうかを確かめてください。

一般入学試験のほうで意外なのは、実務経験の年数要件がないことです。募集要項は教育の対象として「主として企業等での実務経験をもつ社会人」を想定すると書いていますが、これは出願資格の必須条件ではありません。

英語のスコアも任意提出です。「出願日から遡って過去2年間に受験したスコアを可能な限り提出」とあるだけで、必須スコアや基準点は公式に記載されていません。日本語を母語としない方で日本語課程の出身でない場合は、JLPT N1のスコアレポート提出が必須です。

筆記の科目名は非公表。でも過去問は大学が公開しています

募集要項には、筆記試験についてこう書かれているだけです。「基礎能力・一般教養に関する知識を総合的に評価する試験」。英語なのか数学なのか小論文なのか、科目の内訳は公式に書かれていません。試験時間が9時から11時までの120分で、日本語でも英語でも解答できる、ということだけが分かります。

出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科2027年度MBAプログラム募集要項(2026年9月2日確認)

ところが、大学は過去問そのものを公開しています。KBSの入試情報ページから、2024年度・2025年度・2026年度入試の問題(秋期・春期のそれぞれ)にたどれます。

出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科MBAプログラム 入学試験情報(2026年9月2日確認)。著作権上、非公開になっている部分があります。

公開されている3年分を見ると、構成はほとんど動いていません。

出ている科目1回の試験での問題の数
数学7〜9問
小論文3〜4問

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大学が公開している2024〜2026年度入試の問題(秋期・春期)を整理したものです。出典: MBAプログラム 入学試験情報(2026年9月2日確認)

数学と小論文の2本立てで、数の上では数学のほうが2倍以上あります。「基礎能力・一般教養」という言葉から英語や時事を想像していると、準備の方向を外します。

小論文のほうは、公開されている問題冊子でも課題文が著作権上非公開になっている部分があり、どんな文章が渡されるのかまでは読み取れません。この記事では、読み取れないものについては書きません。

数学は高校範囲。ただし題材が「経営の現場」です

公開されている問題の数学は、ほとんどが計算問題です。論述はわずかで、グラフを図示させる作図が混ざります。使う道具そのものは高校数学の範囲に収まっています。

ただし問われ方が独特です。純粋な数学の問題と、経営の場面を設定した応用問題が、はっきり2種類に分かれています。

出ている型扱われている内容
純粋な数学整数の性質・数列の一般項・場合の数/確率(期待値、条件付き確率)/座標空間の平面と垂線/グラフの図示(交点と頂点の明記を求めるもの)
経営の場面を設定した応用損益分岐点(2つの製造方法の固定費と変動費を比べる)/期待利益とリスク(好況と不況の確率から期待値と分散を出して比べる)/生産計画(2製品と2工程の制約のもとで利益を最大にする組み合わせ)/価格設定(需要と価格の関係から利潤が最大になる価格を求める)/在庫(売れ残りの廃棄費用を含めた仕入れ数の決定)/品質検査(2工場の不良率から、見つかった不良品の出どころを推定する)

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大学が公開している2024〜2026年度入試の問題(秋期・春期)を、扱われている内容で整理したものです。出典: MBAプログラム 入学試験情報(2026年9月2日確認)

この表で大事なのは、「経営の場面を設定した応用」のほうです。損益分岐点、期待値と分散、線形計画、限界収入、在庫の最適化、条件付き確率。これらはMBAの1年目に必ず出てくる道具です。入学前に使えるかどうかを見ている、と読むのが自然です。

したがって準備は「数学の勉強をやり直す」ではありません。高校の教科書に戻るより、経営の場面に翻訳された形で解けるかを確かめるほうが近道です。固定費と変動費が与えられたら損益分岐点まで一直線に出せるか。確率が与えられたら期待値と分散を並べて比較できるか。手が止まる場所を先に見つけてください。

どこから手を付ければよいかは、いまの数学の状態で変わります。過去問のどこで手が止まるかを一緒に確かめて、残り時間に合う順番を無料で組み立てます。

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相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

手が止まったときに引く本のページ

経営の場面設定で出てくる道具は、標準的な入門書に項目として載っています。面接で研究テーマを話すときにも同じ語彙を使います。

ファイナンス論・入門(俊野雅司ほか/有斐閣)の表紙ファイナンス論・入門(俊野雅司ほか/有斐閣)企業価値p.85資本コストp.86
産業組織とビジネスの経済学(花薗誠/有斐閣)の表紙産業組織とビジネスの経済学(花薗誠/有斐閣)取引費用p.53
経験から学ぶ経営学入門〔第3版〕(上林憲雄ほか/有斐閣)の表紙経験から学ぶ経営学入門〔第3版〕(上林憲雄ほか/有斐閣)経営戦略とは何かp.94〜99
ゼミナール経営学入門(伊丹敬之・加護野忠男/日本経済新聞出版)の表紙ゼミナール経営学入門(伊丹敬之・加護野忠男/日本経済新聞出版)組織の意思決定p.253〜258コーポレートガバナンスp.209〜218

ページ番号は、各書籍に印刷されているページです(版が変わると動きます)。お手元の本の目次と索引でもご確認ください。

出す書類は「入学志願者調書2」。生成AIの利用は禁じられています

KBSのMBAプログラムでは、所定のExcel様式に次の内容を書きます。一般入学試験も企業派遣者対象入学試験も同じ様式です。

設問(字数)書く内容
設問1
800〜1,000字程度
本研究科修士課程での学びを通じて何を身につけ、修了後のキャリアにどう生かすか。志望動機とキャリア計画の2点を必ず含める
設問2
350字程度
大学・大学院時代の地域活動・ボランティア活動・課外活動・サークル活動
設問3
350字程度
学業・仕事・資格(英語以外の語学、公認会計士など)で特筆したい点
職歴欄
字数の指定なし
職歴のうち重要なもの最大3つ。仕事内容・発揮した能力・得たものを説明

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出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科入学志願者調書2(2027年度・MBAプログラム秋期募集の所定様式)(2026年9月2日確認)

様式には「他者や生成AIの助けを借りずに自分で考えて記述」と明記されています。これは書き方の指示であると同時に、面接で確かめられる前提でもあります。書いた内容は面接で問われます。自分の言葉で説明できないものは書かないでください。

設問2が「大学・大学院時代の課外活動」を聞いているのは特徴的です。社会人経験の長い方ほど、ここで手が止まります。出願を決めてから思い出そうとすると時間がかかるので、早めに書き出しておいてください。

EMBAは、出願方式Aなら筆記がありません

Executive MBAプログラムは、平日夜間と土曜が中心の2年課程です。年2回、金曜から日曜にかけて日吉キャンパスで行う集中科目もあります。出願は年1回だけで、方式が2つに分かれます。

出願方式誰が使うか試験
方式A所属する企業・団体の推薦による出願面接試験のみ
方式B個人での出願第一次選考を通ると筆記試験と面接試験

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出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科2027年度EMBAプログラム募集要項(2026年9月2日確認)

勤務先の推薦が取れるかどうかで、受ける試験が変わります。方式Bの筆記試験も、KBSのMBAプログラムと同じく科目の内訳は公表されていません。大学が公開している方式Bの問題を見ると、出ているのは論述で、組織や人事に関する概念を説明させる形が中心です。ただしこちらも課題文の非公開部分が多く、年度ごとの主題までは読み取れません。

EMBAの出願書類は、MBAプログラムより設問が細かく分かれています。直近で公開されている様式では、志望動機とキャリア計画(400字程度)のほか、所属する企業・団体の経営に関する問題意識(200字程度)個人として抱いている問題意識(200字程度)それぞれの解決の方策(300字程度)議論の場で自分が貢献できる点(200字程度)経営人材としていま最も不足しているもの(200字程度)仕事と学習の両立方法(300字程度)を書きます。

2026年度入試の所定様式で確認した内容です。2027年度入試の様式は、この確認の時点では公開されていません。出願前には必ず最新の様式をご確認ください。出典: EMBAプログラム 入学試験情報(2026年9月2日確認)

「いま最も不足しているもの」を書かせる設問があるのがEMBAの特徴です。実績を並べる書類ではありません。足りないものを言葉にできるかどうかを見ています。

公表されている出願数と合格者数

募集要項には「最近3年間の出願数・合格者数」の表があります。

MBAプログラム(KBS)

入学年度出願数合格者数倍率
2026年度193人73人2.64倍
2025年度182人73人2.49倍
2024年度279人75人3.72倍

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EMBAプログラム

入学年度出願数合格者数倍率
2026年度105人59人1.78倍
2025年度115人59人1.95倍
2024年度85人52人1.63倍

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出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科2027年度MBAプログラム募集要項同EMBAプログラム募集要項(2026年9月2日確認)。倍率は出願数を合格者数で割って当方が算出した値で、大学は倍率を公表していません。MBAプログラムの数は秋期・春期の、EMBAプログラムの数は出願方式A・Bの合算値と見られますが、募集要項の本文に明記はありません。

合格者数は、MBAプログラムが73〜75人、EMBAプログラムが52〜59人で、どちらもあまり動いていません。MBAプログラムの倍率が2024年度に3.72倍と高いのは、出願数が279人と多かったためです。

日程。MBAは年2回、EMBAは年1回です

MBAプログラム(2027年度入学)

項目秋期募集春期募集
出願期間2026年8月21日〜9月1日2026年12月25日〜2027年1月12日
第一次試験の合格発表2026年9月16日2027年1月27日
筆記試験2026年10月10日2027年2月6日
面接試験2026年10月10日または11日2027年2月6日または7日
第二次試験の合格発表2026年10月14日2027年2月10日

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EMBAプログラム(2027年度入学)

項目日程
出願期間(方式A・B共通)2026年12月4日〜12月16日
第一次試験の合格発表(方式B)2027年1月13日
試験2027年1月31日(方式Aは面接、方式Bは筆記と面接)
合格発表2027年2月3日

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出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科2027年度MBAプログラム募集要項同EMBAプログラム募集要項(2026年9月2日確認)。出願前には必ず最新の募集要項をご確認ください。

MBAプログラムで気をつけたいのは、第一次試験(書類選考)の合格発表から筆記試験まで、3週間ほどしかないことです。秋期なら9月16日に発表があり、筆記は10月10日。書類を出したあとに数学を始めたのでは間に合いません。

学費と給付。「50%もらえる」ではありません

2027年度入学者の学費は、募集要項に「未定」と明記されています。下は2026年度入学者に適用された実績です。

MBAEMBA
検定料35,000円35,000円
授業料
(年額)
2,150,000円3,500,000円
初年度2,227,600円3,577,600円
2年目2,216,000円3,566,000円
2年の目安4,443,600円7,143,600円

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出典: 慶應義塾大学大学院経営管理研究科2027年度MBAプログラム募集要項同EMBAプログラム募集要項/慶應義塾大学2026年度大学院修士課程学費一覧(2026年9月2日確認)。2年間の目安は当方が単純合算した参考値です。KBSの学費体系に「入学金」という独立の項目はなく、初年度に在籍基本料70,000円、2年目に60,000円(2026年度実績)が発生します。在籍基本料は消費者物価指数に連動するスライド制のため、年度によって変わります。

🔴 給付は上限に強く当たります

KBSのMBAプログラムとEMBAプログラムは、どちらも専門実践教育訓練給付の指定講座です。ここで「受講費用の50%が戻る」と読むと、大きく間違えます。

区分給付の割合と上限
専門実践教育訓練
(MBA・EMBAはこちら)
基本は受講費用の50%。ただし年間の上限が40万円。要件を満たすと最大70%(年間56万円)80%(年間64万円)
一般教育訓練
(商学研究科はこちら)
受講費用の20%上限10万円

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給付率と上限の出典は厚生労働省教育訓練給付制度、各課程の区分と登録された受講費用は厚生労働省厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム(2026年9月2日確認)。最大70%・80%の給付は令和6年10月以降に開講した講座が対象で、これらの課程が該当するかは確認できていません。

基本の50%で計算し、そこに上限を当てはめると、こうなります。

課程上限を当てはめた目安割合だけで計算すると
MBAプログラム
(444万円)
2年で80万円ほど222万円
EMBAプログラム
(714万円)
2年で80万円ほど357万円
商学研究科
(100万円)
10万円20万円

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受講費用が高いほど、上限に強く当たります。EMBAは714万円に対して80万円ほど。割合にすると1割強です。「専門実践なら半分戻る」という理解で資金計画を立てると、数百万円ぶん見込みがずれます。

実際に受け取れる額は、支給される期間の区切り方や、雇用保険の被保険者期間などの要件で変わります。手続きはハローワークで行います。ご自身が対象になるかは必ずハローワークでご確認ください。

いつ何から始めるか

時期の目安やること
出願の3か月前〜入学志願者調書2を書き始める。設問1が800〜1,000字。設問2の課外活動は思い出す時間が要ります
同じころ数学に手を付ける。公開されている問題を1回分解いて、手が止まる場所を先に見つける
企業派遣を使うなら早めに学費の負担と推薦書が要ります。勤務先での手続きは前倒しで
出願秋期は8月下旬〜9月上旬、春期は12月下旬〜1月中旬
第一次発表〜筆記3週間ほどしかありません。ここから数学を始めるのでは遅すぎます
筆記の直後面接は筆記と同じ日か翌日です。調書に書いた内容を話せる状態にしておく

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日程は2027年度MBAプログラム募集要項の秋期・春期募集によります(2026年9月2日確認)

よくある質問

Q. KBSと商学研究科は何が違いますか。

A. 別の研究科です。KBS(経営管理研究科)は専門職大学院にあたるMBAプログラムとEMBAプログラムを置いており、商学研究科は別の課程です。厚生労働省の指定講座データでは、KBSの2つが専門実践教育訓練、商学研究科が一般教育訓練として登録されており、登録された受講費用も444万円・714万円・100万円と大きく違います。

Q. 筆記試験では何が出ますか。

A. 大学は科目名を公表していません。募集要項には「基礎能力・一般教養に関する知識を総合的に評価する試験」とあるだけです。ただし大学は2024〜2026年度入試の問題を公開しており、それを見ると毎回、数学と小論文が出ています。数学は1回あたり7〜9問、小論文は3〜4問です。

Q. 数学はどのレベルまで必要ですか。

A. 公開されている問題を見るかぎり、使う道具は高校数学の範囲に収まっています。ただし損益分岐点、期待値と分散、生産計画、価格設定、在庫、条件付き確率など、経営の場面を設定した応用問題が多く出ています。

Q. 実務経験がないと出願できませんか。

A. 一般入学試験には実務経験の年数要件がありません。募集要項は教育の対象として「主として企業等での実務経験をもつ社会人」を想定すると書いていますが、出願資格の必須条件ではありません。

Q. TOEICのスコアは必要ですか。

A. 任意提出です。「出願日から遡って過去2年間に受験したスコアを可能な限り提出」とあるだけで、必須スコアや基準点は公式に記載されていません。日本語を母語としない方で日本語課程の出身でない場合は、JLPT N1のスコアレポートの提出が必須です。

Q. 企業派遣で受けると筆記は免除されますか。

A. 企業派遣者対象入学試験は面接試験のみで、筆記は原則ありません。ただし出願時に選択すれば筆記試験も受験でき、その場合、企業派遣枠で不合格になっても一般入学試験の枠での選考に組み入れられます。

Q. 出願書類に生成AIを使ってもよいですか。

A. 所定様式に「他者や生成AIの助けを借りずに自分で考えて記述」と明記されています。書いた内容は面接で問われるため、自分の言葉で説明できることが前提になります。

Q. 学費はいくらですか。

A. 2027年度入学者の学費は募集要項に「未定」と明記されています。2026年度入学者の実績では、授業料が年額でMBAプログラム2,150,000円、EMBAプログラム3,500,000円でした。2年間の目安は、単純に合算するとMBAプログラムが約4,443,600円、EMBAプログラムが約7,143,600円です。

Q. 教育訓練給付でどのくらい戻りますか。

A. MBAプログラムとEMBAプログラムは専門実践教育訓練の指定講座で、基本は受講費用の50%ですが、年間40万円という上限があります。2年間で見ると80万円ほどが目安で、受講費用の半分が戻るわけではありません。実際の金額は雇用保険の被保険者期間などの要件で変わるため、ハローワークでご確認ください。

まとめ

  • 慶應の「MBA」はKBSのMBA・EMBA・商学研究科で別物。登録された受講費用は100万円・444万円・714万円と開きます
  • KBSの筆記は科目名が非公表。でも過去問は大学が公開しており、毎回、数学と小論文が出ています
  • 数学は高校範囲の道具ですが、題材は損益分岐点・在庫・生産計画・価格設定など経営の場面です
  • 企業派遣者対象入学試験は面接だけ。筆記も選べば、不合格時に一般枠の選考に組み入れられます
  • 出す書類は設問1が800〜1,000字ほか。生成AIの利用は禁じられています
  • 第一次発表から筆記まで3週間ほど。書類を出したあとに数学を始めるのでは間に合いません
  • 給付は年間40万円が上限。EMBAでは受講費用の1割強にとどまります

慶應の入試は、準備の種類が2つに分かれるのが特徴です。書類は自分の来歴を言葉にする作業、数学は手を動かす作業。性質が違うので、同じ時期にまとめてやろうとすると必ずどちらかが薄くなります。書類の締切と筆記の日付から逆算して、別々に始めてください。

数学のどこで手が止まるのか、書類のどこを軸にするのか。2つの準備を、残り時間に合わせて並べ直します。無料で一緒に組み立てます。

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サービス監修者の中川功一氏

この記事について

この記事は、国内MBA対策に特化した予備校・塾のMBAサクセスコーチングが作成しています。同サービスは、経営学者の中川功一氏(やさしいビジネススクール学長/東京大学 経済学博士)が監修しています。

専門は経営戦略論・イノベーションマネジメント、国際経営。「アカデミーの力を社会に」をライフワークに、YouTube・研修・講演・著作などを通じて経営知識の普及に取り組んでいます。

記事の数字は、大学が公表している資料をもとに、出典と確認日を付けて記載しています。

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