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研究計画書の書き方|MBA入試で出す書類は、大学ごとに名前も分量も違います

研究計画書の書き方|MBA入試で出す書類は、大学ごとに名前も分量も違います

最終更新: 2026年9月2日

この記事で分かること

  • 🔴 出す書類の名前が、大学ごとに違います。「研究計画書」で出す大学は5校だけです
  • 分量の決め方も4通り。字数・ページ・枠内・非公表
  • 何を見られる書類なのか。学術論文の計画ではありません
  • 落ちる書き方は4つ。大学が公開している評価の観点から逆に見ます
  • 🔴 書いた計画書は、面接でそのまま問われます

この記事はMBA・経営系の大学院を受ける方に向けたものです。看護や理系の研究計画書とは、求められるものが違います。

研究計画書の書き方を調べ始めた方に、最初にお伝えしたいことがあります。あなたの志望校では、その書類は「研究計画書」という名前ではないかもしれません。

国内MBAの18校の募集要項を1校ずつ読んだところ、「研究計画書」という名前の書類を実際に出すのは5校だけでした。それどころか3校は、「研究計画書という名称の書類は無い」と要項に書いています一橋京都法政)。

残りは志望理由書、課題エッセイ、学修計画書、入学志願者調書——名前も、書く中身も、分量の決め方も違います。まず、志望校が何を求めているかを確かめるところから始めてください。

出す書類の名前は、大学ごとに違います

大学あなたが出すのは
何という書類か
一橋大学経歴書と将来計画書
京都大学学修計画書
大阪大学研究計画書
神戸大学研究計画書
筑波大学Web入力の研究計画
横浜国立大学研究計画書と職務活動等報告書
東京都立大学志望理由と研究計画
慶應義塾大学入学志願者調書
早稲田大学エッセイ
明治大学志望理由書
立教大学課題エッセイ 2題
中央大学志願理由書
青山学院大学課題レポート 2題
法政大学志望理由書
同志社大学回答用紙①〜⑥(自筆
関西学院大学学習計画書
名古屋商科大学課題エッセイ 3題
グロービス経営大学院出願時の設問

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出典: 各大学の2027年度募集要項および所定様式(2026年9月2日確認)。大学名から、その大学の入試を詳しく書いた記事に移れます。プログラムが複数ある大学は、社会人が受けやすいほうを載せています。

🔴 「研究計画書」で出す5校は、すべて国公立でした

大阪神戸筑波横浜国立東京都立の5校です。私立は、志望理由書や課題エッセイという名前で出させます。

まぎらわしい例も2つあります。

  • 明治 … 出願書類の欄には「入学志願書・研究計画書」とありますが、実際に書く様式の名前は「志望理由書」です
  • 立教 … 研究計画書を出すのは外国人区分だけで、一般・社会人区分は課題エッセイです

出典: 各大学の2027年度募集要項および所定様式(2026年9月2日確認)。「研究計画書」という語が要項に出てくるかどうかと、その名前の書類を出すかどうかは別です。要項の出願書類の欄を、必ずご自身で確かめてください。

これは名前だけの違いではありません。「研究計画書」を求める大学は、入学後に何を研究するかを、出願の時点で書かせます。一方「志望理由書」を求める大学は、なぜここで学びたいか、修了後に何をするかから書かせます。同じ材料でも、組み立てる順番が変わります。

志望校がどの型を求めているかで、書き始める場所が変わります。ご経歴を伺えば、どこから手をつけるかを一緒に決められます。

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相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

分量の決め方も4通りあります

決め方大学
字数で決まる(10校)一橋・神戸・筑波・横浜国立・慶應義塾・立教・中央・同志社・名古屋商科・グロービス経営院
ページ数で決まる(5校)京都・大阪・東京都立・明治・青山学院
様式の枠内に収める(1校)関西学院
公表されていない(2校)早稲田・法政

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出典: 各大学の2027年度募集要項および所定様式(2026年9月2日確認)

実際の分量は、こう決まっています。

気をつけたいところが3つあります

  • 🔴 早稲田は、設問も字数も要項に載っていません。オンライン出願システムに入って初めて分かります。出願の準備を始める時期を、そこから逆算できません。早めにシステムを開いて確かめてください
  • 🔴 同志社は自筆です。6つの設問に手で書きます。書き直しに時間がかかるので、内容を固めてから清書してください
  • 🔴 東京都立は、読んだ文献のリストを付けさせます。出願までに何を読んだかが、そのまま書類に出ます

何を見られる書類なのか

学術論文の計画書ではありません。大学院で研究者を目指す方が書くものとは、求められているものが違います。

大学が公開している要求を並べると、共通しているのは「実務の悩みを、調べれば答えの出る問いに変えられるか」です。

  • 東京都立は、研究テーマを「リサーチ・クエスチョンの形が望ましい」と書いています
  • 神戸は、研究テーマと自分の職務経歴との関連を項目として立てています
  • 横浜国立は、業務経験と、志望する演習のテーマとの関わりを交えて書かせます
  • 関西学院は、テーマを選んだ経緯と自己の経験との関連を書かせます

出典: 各大学の2027年度募集要項および所定様式(2026年9月2日確認)

つまり、こういう構造です。

  1. いまの仕事で、うまくいっていないことがある
  2. なぜそうなるのかが分からない(ここが問いです)
  3. その問いは、何を調べれば答えが出そうか(データか、事例か、既にある理論か)
  4. 2年でそれをやるために、何を学ぶ必要があるか

1だけを書いた書類が、いちばん多いはずです。困っていることを並べても、それは問いではありません。2に進めるかどうかが、この書類の山場です。

落ちる書き方は、だいたい4つに分かれます

「ひどい研究計画書」「ダメな例」を探している方も多いと思います。ただ、悪い例を見ても、自分のどこが悪いかは分かりません。大学が評価の観点を公開している場合があるので、そこから逆に見ます。大学院入試の研究計画書で落ちる書き方は、だいたい次の4つのどれかです。

① 大学が挙げた項目に、答えていない

東京都立は、研究計画に書くことを(a)研究テーマ (b)研究の意義 (c)これまでに学んだこと・職務経験 (d)今後の研究計画と分けて示しています。この4つに順番に答えていない書類は、それだけで足りません。要項に項目が書いてあるなら、その順番どおりに見出しを付けてください。

② 経歴と研究テーマがつながっていない

神戸・横浜国立・関西学院は、経験との関連を項目として立てています。つまり「なぜあなたがそのテーマなのか」に答えていない書類は、項目が1つ空いているのと同じです。やりたいことが立派でも、自分の仕事と離れていると弱くなります。

③ 出願の時点で「領域」を選ばせる大学がある

ここは見落としやすいところです。

  • 明治6領域から1つ選んで表紙にチェックします
  • 筑波研究領域を1〜2つ、研究アプローチも選びます
  • 中央選んだ分野が面接で深く問われます
  • 横浜国立演習A・Bのどちらかを選び、入学後の変更はできません

選んだ領域は、あとから変えられないことがあります。書き始める前に、そこを決めてください。

出典: 各大学の2027年度募集要項および所定様式(2026年9月2日確認)

④ 分量を守っていない

先の表のとおり、ページ数で決まる大学と、様式の枠内に収める大学があります。枠が決まっている書類は、書きたいことを全部入れると必ず溢れます。何を落とすかを先に決めてから書き始めてください。

書いたものが「問いになっているか」は、一人では判断しにくいところです。無料受験相談で、実際の書類を見ながらお話しします。

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相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

志望校の教員をどう調べるか

領域を選ばせる大学があるということは、その領域に誰がいるかを知らないと選べないということです。無料で使える調べ方が3つあります。

調べるもの何が分かるか
researchmap研究者の経歴・研究分野・業績。国内の研究者の情報が集まっています
CiNii Research論文を探せます。大学名や研究者名で絞り込めます
J-STAGE日本の学会誌の論文を無料で読めるものが多いです

→ 横にスクロールできます

いずれも無料で使えます(2026年9月2日確認)。researchmapは国立研究開発法人科学技術振興機構が運営しています。

やることは1つです。志望校の教員名で検索して、直近の論文の題名を3〜5本読んでください。それだけで、その先生がいま何に関心があるかが分かります。自分のテーマと重なる先生がいなければ、その大学院は候補から外れます。これは書類を書く前に確かめることです。

ただし、教員名を書類に書くかどうかは大学によります。要項に指導希望教員の欄がある大学もあれば、無い大学もあります。欄が無いのに書くと、様式から外れます。要項を先に確かめてください。

🔴 書いた計画書は、面接でそのまま問われます

研究計画書を出して終わりではありません。多くの大学で、面接はこの書類をもとに行われます。つまり面接対策とは、書いた計画書を口で説明できるようにすることです。

筑波は、配点と評価の観点を公開しています

筑波の配点は研究計画書30点・小論文20点・口述試験50点の合計100点です。口述試験だけで配点の半分を占めます。そして口述試験の第一の評価基準が「研究計画書の内容の理解度」です。

自分で書いた書類の理解度を測られる——これがこの試験の設計です。書類と口述を合わせると80点。研究計画書が入試そのものだと考えたほうが実態に近いと思います。

出典: 筑波大学の募集要項による配点と評価基準(2026年9月2日確認)。詳しくは筑波大学の記事をご覧ください。

ほかの大学でも、形は違っても中身は同じです

  • 明治筆記がなく、10〜15分の面接試問だけで決まります。志望理由書に書いた研究テーマが、そのまま話の土台になります
  • 中央 … 志願理由書で選んだ分野が、面接で深く問われます
  • 横浜国立 … 口述試験は研究計画書を中心に行うと要項に書かれています
  • 同志社筆記も小論文もなく、書類と口述試験だけで決まります

出典: 各大学の2027年度募集要項(2026年9月2日確認)

面接の前に、声に出して確かめる3つ

  • テーマを1分で説明できるか(なぜそれなのか、いまの仕事とどうつながるか)
  • そのテーマについて、いま自分がどこまで分かっていないか(分からないことを言えるほうが、学ぶ姿勢として伝わります)
  • 2年後、それを職場でどう使うか

書類に書いていないことは聞かれません。ですから書けないことは書かないほうが安全です。

いつ何から始めるか

時期やること
最初に志望校が何という名前の書類を求めているかを確かめる。名前が違えば、書く順番も変わります
同じころ領域を選ばせる大学かどうかを確かめる。あとから変えられないことがあります
6か月前〜志望校の教員の直近の論文を3〜5本読む。重なる先生がいなければ、候補から外れます
4か月前〜問いの形にする。困っていることではなく、「なぜそうなるのか」を書きます
2か月前〜要項の項目どおりに見出しを付けて書く。分量の決め方(字数・ページ・枠内)に合わせます
出願の直前書いたことを口で説明する練習。面接はこの書類から始まります

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よくある質問

Q. 研究計画書とは何を書く書類ですか。

A. 入学後に何を研究したいかを書く書類です。ただし学術論文の計画とは違い、国内MBAでは実務での問題意識と結びついていることが求められます。大学によっては「志望理由書」「課題エッセイ」など別の名前で、志望動機や修了後のキャリアから書かせる形になっています。

Q. どの大学でも「研究計画書」という名前ですか。

A. いいえ。この記事で調べた18校のうち、「研究計画書」という名前の書類を出すのは5校(大阪・神戸・筑波・横浜国立・東京都立)だけでした。ほかは志望理由書、志願理由書、課題エッセイ、学修計画書、入学志願者調書などの名前です。3校は「研究計画書という名称の書類は無い」と要項に書いています。

Q. 何文字くらい書けばいいですか。

A. 大学によって決め方が違います。字数で決まる大学が10校、ページ数で決まる大学が5校、様式の枠内に収める大学が1校、要項に指定がない大学が2校ありました。2,000字前後を求める大学が多いですが、中央大学のように4,800〜6,400字を求める大学もあります。

Q. 研究テーマが決まっていません。どうすればいいですか。

A. いまの仕事で「うまくいっていないこと」から始めてください。そのうえで「なぜそうなるのかが分からない」という形にすると、問いになります。そこまで来たら、志望校の教員がその分野を扱っているかをresearchmapやCiNii Researchで確かめます。重なる先生がいなければ、その大学院は候補から外れます。

Q. 教員の名前を書類に書いたほうがいいですか。

A. 大学によります。指導希望教員を書く欄がある大学もあれば、無い大学もあります。欄が無いのに書くと様式から外れるので、要項を先に確かめてください。ただし欄の有無にかかわらず、志望校にその分野の教員がいるかは調べておくべきです。

Q. 面接では何を聞かれますか。

A. 大学は質問の中身を公表していません。ただし何を評価するかを公開している大学はあります。筑波大学は口述試験の第一の評価基準を「研究計画書の内容の理解度」としており、横浜国立大学も口述試験は研究計画書を中心に行うと要項に書いています。書いた書類を口で説明できるようにするのが、いちばん確かな準備です。

Q. 手書きで書く大学はありますか。

A. 同志社大学は入学願書の回答用紙①〜⑥を自筆で書きます。書き直しに時間がかかるので、内容を固めてから清書してください。ほかの大学はワープロ作成で、手書き不可としている大学もあります。

まとめ

  • 🔴 「研究計画書」という名前で出すのは5校だけ。すべて国公立です
  • 分量の決め方は4通り。字数・ページ数・様式の枠内・要項に指定なし
  • 書くのは「困っていること」ではなく「なぜそうなるのかという問い」です
  • 要項に項目が挙がっているなら、その順番どおりに見出しを付ける
  • 出願の時点で領域を選ばせる大学があります。あとから変えられないことがあります
  • 教員は researchmap・CiNii Research・J-STAGE で無料で調べられます
  • 🔴 面接は、書いた計画書の口頭版です。筑波は口述だけで配点の半分、その第一の基準が「研究計画書の内容の理解度」です

書いたものが問いになっているか、志望校の求める形に合っているか。この2つは、一人では判断しにくいところです。無料受験相談で、書類を見ながらお話しします。

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相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

サービス監修者の中川功一氏

この記事について

この記事は、国内MBA対策に特化した予備校・塾のMBAサクセスコーチングが作成しています。同サービスは、経営学者の中川功一氏(やさしいビジネススクール学長/東京大学 経済学博士)が監修しています。

専門は経営戦略論・イノベーションマネジメント、国際経営。「アカデミーの力を社会に」をライフワークに、YouTube・研修・講演・著作などを通じて経営知識の普及に取り組んでいます。

記事の数字は、大学が公表している資料をもとに、出典と確認日を付けて記載しています。

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